静岡サレジオ高校の陸上部の外部講師のご依頼を受けて、昨年末にうかがいました。
年に数回伺っておりますが、非常に素直で熱心な先生と生徒さんのおかげで、私が一番楽しんでいるような…w
陸上素人の私が、何故、陸上部の指導に携わるのか?
前顧問の木村先生、一風変わったお考えを指導に取り入れてました。
一般的な陸上指導にモルフォロジー的運動学を取り入れて、パフォーマンスアップの為に精妙な身体感覚と操作法の指導をなさっていました。
その木村先生が、焼津での私のワークショップにご参加いただいたことがきっかけで陸上部に伺うこととなり、その時は日野理論の肘の連動を走りの腕振りに応用して、的確な腕振りがスピードアップにつながることを体感してもらいました.
その指導後に、生徒さんたちも変化を体感されて、成績にも変化があったとのことで定期的に伺うことになりました。
人間、本気出せばなんでも出来る!
私が、陸上部で提供している事は
”効率的な体重移動のための身体の使い方”です!
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私、もともと身体を動かすことは好きで,ジャッキーチェン世代でもあり、プロレス中継をゴールデンタイムで見て、ユリゲラーに目を輝かせていた少年時代を過ごしたことで、人間、本気出せばなんでも出来る!思考が根付いてしまいました。
とんでもない高さから生身で落ちたり、そこでバク転必要?ってタイミングでバク転しながら相手を蹴って倒したり、眺めているだけでスプーンが曲がったり、手のひらから金粉出したり…w
そんな、人間、本気出せばなんでも出来る!マインドが奏功して、実力も無いのに、スノーボードではスポンサーもついて雑誌にも幾度か載ったりしました。

でも、やはり実力がない故の怪我をきっかけに今の治療家の道に進んだのですが、怪我の功名、その時までの探求で身に付いた動作分析や身体操作がいまの治療のベースになっています!
日野理論
その身体感覚・操作の研鑽ために参加した、日野晃先生のワークショップ!
伝統武道から現代に通じる身体の使い方を日々研究、実践なさる先生ならではのシンプルだけど深淵なお考えに魅了され、勝手に⁈弟子を名乗る事となりました。
先生が治療家のために開いてくださる名鏡塾にも参加しております。(名鏡塾での、治療の効果は小手先のテクニックでは無く、患者様との関係性によるというお考えについては今後書く予定です)
先生の探求なさっている、先人達の身体操作や感覚。
ノールール、時間無制限・一本勝負(命懸け)という状況で生き残るには、如何に効率的に力を伝えるか、集中力を維持するかが生き残る為に重要かは想像に易いですね。
その効率的な身体操作を走る・飛ぶ・投げるに応用すると選手の動きが変わり、変化を感じた生徒の練習態度まで変化しちゃうんです!
走る・歩くを移動として考えると
走るも歩くも転がるも滑るも全部移動です。
何を移動するのか?は重心(体重)です。
その移動のための身体操作を最大限に効率化する事で、地面反力を最大限に活用できて、パフォーマンスが上がるんです。
人体の構造と機能は大まかには決まっているので、移動する為の基本的な身体操作は大体決まっています。
よって、パフォーマンスが高い動作の基本的な要素は大体きまっております。
(フォアフット接地等のテクニックは、効率的な移動のために地面反力を全身に伝えられる姿勢が出来ていないと《基本的な動作が理解できていないと》小手先のテクニックになり効果は期待できません…)
胸骨操作
現顧問の影山先生の今回のリクエストは股関節の使い方でしたが、そのベースになる日野理論の基礎になる胸骨操作による体重移動を陸上競技に応用してみました。
(臀筋を使うために股関節の伸展力の強化を図っていらっしゃるランナーさんが多いですが、股関節の運動の支点となる骨盤がコントロール出来ていないために効果を得られて無い方が多いです。そして、その骨盤の正確なコントロールには背骨のコントロールが不可欠です)
背骨の中でも一番動かし難い胸骨をコントロール出来ると、全身が連動し始める!
ワークのデモを見ていた影山先生、前日に指導の参考にとyou tubeで拝見されたチーターとウサインボルトの走り方の相違点(スミマセン…正確なタイトルがわかりません…)の動画の動きと似ているとのことで、先生が真剣に取り組まれていた姿が印象的でした!
動作改善
身体操作のメソッド等があふれておりますが、上記のとおり、それは基本的な動作の組み合わせなので、基本的な動作が出来ていないと応用ができません…
その基本的な動作は、正確な身体感覚があって再現できます。
基本的な動作が理解できて、その動作を効率化していくと、自然とそのテクニックやメソッドと同じ動作になることが多いです!
フォームの改善など新しい動作にチャレンンジされていて、なかなか変化が見られない方や長期の不調にお悩みの方は、基本的な動作を見直して改善されたほうが近道かもしれませんんね!
それよりも何よりも!
先生や生徒さんたちの素直で真剣に取り組む姿勢がパフォーマンスアップにつながっていることは間違いないです!
(私も、学生時代にもっと素直だったら、こんなに遠回りしなくても済んだのかも…😢)
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