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オスグットの痛みで走れないサッカー少年:感覚へのアプローチで改善

原澤

オスグットの痛みの本質とは?


「大分良い感じだけど、長時間走ると痛みが出る…」

サッカー大好き少年!平静を装うが少し焦ってるような…

確かに、左の写真の膝のアングルは着地の衝撃による負担は大きそう…


オスグット・シュラッター病(以下、オスグット)は、成長期のスポーツ選手によく見られる膝の痛みです。一般的には、大腿四頭筋の過剰な牽引力が原因と言われています。


しかし、本当にそれだけでしょうか?

その痛みの要素を考えてみると

  • オスグットは成長期の骨の成長と筋肉の成長のアンバランスによって起こる

  • 大腿四頭筋の牽引力だけでなく、様々な要因が複合的に関わっている可能性がある

  • 痛みの原因は膝だけでなく、身体全体のバランスや動きの歪みにあるかもしれない


痛みの原因は走り方にある?

「オスグットだから走れない…」


これは一般的な考え方です。しかし、一度病名を無くしてみると

「走れないのは、走り方に問題があるからではないか?」

もしそうなら、走り方を改善することで、オスグットの痛みを軽減できる可能性があります。


身体全体の繋がりを見る

身体は様々な要素が複雑に絡み合って機能しています。

オスグットの痛みも、膝だけでなく、股関節、足首、体幹など、様々な部位の機能や連携が影響している可能性があります。

特に、股関節のアライメント不良は、膝への負担を増加させ、オスグットの痛みを悪化させる要因の一つと考えられます。


体性感覚へのへのアプローチ

【体性感覚とは?】

体性感覚とは、体の様々な場所にあるセンサーが、体の状態や動きに関する情報をキャッチし、脳に伝える感覚のことです。

センサーが正確に働くことで、脳へ正確な情報が伝わり、脳から全身の必要な部位に正確な指令が届く事で、正確な動作が遂行されます。

体性感覚には、触覚、痛覚、温度覚、固有受容覚など、様々な種類がありますが、その一つが前庭覚です。


【前庭覚の役割】

前庭覚は、主に体のバランスを保つために重要な役割を果たしています。

また、眼球の動き・姿勢の制御・運動制御・自律神経にも影響を及ぼします。


【前庭覚へのアプローチ】

そこで、頭蓋骨への施術によって前庭覚へのアプローチを試みました。

脚の内側への可動域のチェックと眼球の動きにより効果を確認、身体の軸が安定し、股関節のアライメントが改善されました。

その結果、膝への負担が軽減され、オスグットの痛みが改善したのです。


   施術前          施術後
   施術前          施術後

感覚と運動の関係:前庭覚とランニングフォーム

前庭覚は、身体のバランスを保つだけでなく、運動のコントロールにも重要な役割を果たしています。

前庭覚が正常に機能することで、スムーズで効率的なランニングフォームが可能になります。

しかし、前庭覚が乱れると、身体の軸がブレやすくなり、無駄な力が入ってしまいます。

その結果、膝への負担が増加し、オスグットの痛みを引き起こす可能性があります。


膝の痛みへの対処は膝へのアプローチだけで足りるのか?

今回の症例では、股関節のアライメント不良が前庭覚へのアプローチで改善し、オスグットの痛みが軽減しました。

もちろん、脛骨の炎症反応が強い時期は安静が必要です。

でも、痛みが長期続いていて、なかなか改善が見られないときは、膝だけでなく、身体全体のバランスや動きを評価し、包括的なアプローチが必要であることが示唆されます。

今回は、前庭覚に着目することで、従来の治療法では改善しなかったオスグットの痛みを改善された可能性があります!


  • 治療を受けているが、なかなか改善が見られない。

  • ストレッチを続けてるんだけど、なかなか柔らかくならない

  • トレーニンングを続けているけど、なかなか効果がかんじられない


このような方々は、一度、感覚へのアプローチを試してみるのも良さそうですね!


 
 
 

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