ハムストリングス(もも裏の筋肉)、立つにも歩くにも走るにも非常に重要な筋です!
そこで、ハムストリングスに負担のかかる走り方をChatGPTさんに聞いてみると、
『 1,過度なストライド(足を前に大きく伸ばす)
前脚が身体よりも前に出すぎると、着地時にハムストリングが過剰に引き伸ばされます
2,ヒールストライク(かかと接地)
かかとからの接地はブレーキ動作を生み、ハムストリングに大きな負担をかけます
3,股関節の動きの不足
股関節の柔軟性や動きが制限されると、ハムストリングが代償的に働きやすくなります』
と、解りやすくご説明いただきました。
負担のかかる要素は他にも沢山考えらえますが、概要としては十分ですね!
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先日お見えになった‘’軽量級の100マイラー‘’さん。(ホントに軽い!w)
7月に100mile(160㎞)のレースを2本走ってからハムストリングスの痛みが取れなくなりご来院。
今はストレッチなどで対処して、歩行やジョグ程度なら大丈夫だけど、走るスピードを上げると違和感や張り感が気になる状態が続いているとの事…
姿勢・歩行のチェックでは骨盤が患側(右)にねじれたまま歩いてる…
ジョギングのチェックでも然り…
痛める以前から、腕振りの左右差とびっこを引いた様な足運びを指摘されていたとのこと…
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ハムストリングはランニングにおいて相当重要です。
実際に,クアド(大腿四頭筋)に対してハムストリングの筋の太さの差が小さいほうが走りのパフォーマンスが高いというデータもあります。
また、姿勢筋に分類され、もともと緊張しやすい筋肉で もあります。
この方は右足の接地時間が長く、接地の瞬間に少し身体がぶれるように見えます。
俗に言う‘’右足が流れる‘’走り方
解決法として、セオリー通りだと、股関節の屈曲(ももあげ)の力が足りないので臀筋を柔らかくするとか、股関節の屈筋を強化するとかは正解だと思いますが、この方エリートランナーさんですし、屈曲力が足りないことは考えにくいです…
では、なぜ右ハムストリングの負担が消えないのか?
上記のAIさんの答えの1,3が当てはまります。
上記の通り、骨盤が右にねじれた状態(相対的に右の股関節が後ろ)での動作なので、右足は左よりも前に出す必要があり、右のハムストリングはストレッチ状態で着地。(1,過度なストライド)
また、体が右向きで走ることで右の股関節が内股になるので、大臀筋が働きく難くなり、接地の不安定性やハムストリングの負担増に影響します。(3,股関節の動きの不足)
そして、160kⅿのレースを立て続けに走った負担による筋スパズム(筋肉が突然かつ不随意に収縮する現象)の持続も考慮する必要があります。
今回は骨盤、腰椎の回旋(傾き)のリリースがメインでした。
そこが原因で、着地の衝撃がハムストリングに必要以上の負担を強いていたのです。
遠方からお見えで、頻繁に通院できないので、リリースした状態を維持できるようなエクササイズの宿題を持ち帰っていただきました。
次の日の様子は、主観的に60%症状が改善されたとのこと。
わざわざお越しいただいたので、少しでもお力になれて良かったです!
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硬いからストレッチ!は当然の対処です。
でも、硬くなった原因によっては、ストレッチ等では対処できません…
何かをカバーする為に硬くなっているなら、そこを緩めるということは、支えを弱くしていることになるし、負荷がかかった瞬間に支えるために硬くなる…
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横からの写真か動画じゃないとわかりにくいですが、左側の写真の骨盤が下がっている方が患側であり脚が流れている方です。
脚が流れる原因は色々ありますが、今回は捻じれに対するアライメント修正をメインで行った結果、スピードを出しても違和感を感じないとおっしゃっていたので、この方の不調の原因はそこだった可能性が大きいです。
中高年ランナーの障害の原因は着地の衝撃によるものが多いとのデータがあります。
距離が長ければ長いほど、着地の回数が多くなって衝撃を受ける回数も増えていきます…
それを緩衝するためのギアにこだわるのも良いですが、ランニングフォームを見直す事をお勧めします。
キレイな(カッコイイ)ランニングフォームって、早いだけじゃなくて重力や地面反力に対して適切な位置に自身の重心がコントロールされてる状態なんですよね!
ということは、着地の衝撃を部分的に受けないので
=ランニング障害のリスクが軽減!です😊
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