「まだ膝が痛む…」
成長期のサッカー少年、昨年はじめのセーバー病の後、年末に骨挫傷の診断…
長期の安静から車椅子、やっと歩行の段階でご来院。
少しずつプレイが出来るようになったけど、やはり痛む…
成長期の少年も、走り続ける40代、50代のランナーも、膝の痛みは共通の悩みです。
「子どもの頃は成長痛、大人になったら歳のせい?」そう思っている人もいるかもしれません。
しかし、実はその膝の痛み、もしかしたら身体の使い方が原因かもしれないんです。
成長期の膝の痛み、それは成長痛?
成長期の子供たち、特にスポーツをする少年少女は、膝の痛みに悩まされることがあります。
「これは成長痛かな?」親御さんなら、一度はそう思ったことがあるかもしれません。
成長痛は、骨の成長に筋肉の成長が追いつかないことで起こると言われていますが、膝の痛みには、他にも様々な原因があるんです。
オスグッド病と成長痛、どう違う?
特に、スポーツ少年によく見られるオスグッド病は、成長痛と混同されがちです。
オスグッド病は、膝のお皿の下にある骨が、成長期に過度な運動によって炎症を起こす病気。成長痛も、オスグッド病も、安静にすることが大切ですが、痛みの原因が異なります。成長痛は成長に伴う一時的なもので、オスグッド病は運動による負荷が原因です。どちらの場合も、痛みを放置すると悪化する可能性があるので、きちんとケアすることが大切です。
大人になってからの膝の痛み、原因は?
一方、40代、50代のランナーが悩む膝の痛みは、成長痛とは異なります。加齢による関節の変形や、筋力の低下、柔軟性の低下などが原因であることが多いです。
また、ランニングフォームの悪さや、過度な練習量も、膝に負担をかける原因となります。「歳のせいだから仕方ない」と諦めてしまう人もいるかもしれませんが、適切なケアをすれば、痛みを軽減することもできます。実は、成長期の膝痛も、大人の膝痛も、その根本的な原因は身体の使い方にあるかもしれません。
成長痛も大人の膝痛も、股関節が関係?!
「成長痛も、大人の膝痛も、股関節が原因?!」
そう思う人もいるかもしれません。実は、股関節は、脚を動かすための重要な関節で、その動きが悪いと、膝に負担がかかりやすくなるんです。
特に、ランニングやサッカーのような動きでは、股関節の柔軟性や安定性が、非常に大切になります。
股関節がスムーズに動かないと、膝がその動きを補おうとしてしまい、結果として膝に痛みが出てしまう。成長期の子供も、大人も関係なく、股関節のケアはとても重要なんです。
股関節の動きが膝の痛みに繋がる理由
股関節は、太ももの骨と骨盤をつなぐ関節で、脚の動きの基点となります。
股関節が硬くなると、膝関節や足関節にも負担がかかり、結果として痛みが生じます。
特に、ランニングやジャンプなどの運動では、股関節の可動域が制限されると、膝関節が過度に動くことになり、関節に炎症が起こりやすくなります。つまり、膝の痛みを根本的に改善するためには、股関節の動きを見直す必要があるのです。
年齢関係なく股関節が重要な理由
股関節は、年齢に関わらず、常に重要な役割を果たしています。
成長期の子供は、骨の成長とともに、股関節の柔軟性が失われやすいです。
大人は、加齢とともに、股関節の可動域が狭まっていく傾向があります。
どちらの場合も、股関節のケアを怠ると、膝だけでなく、腰や足首など、さまざまな場所に痛みが出てしまう可能性があります。だからこそ、日頃から股関節のケアをすることが大切なのです。
股関節を意識したランニングフォーム改善
股関節を意識したランニングフォームを身につけることは、膝の痛みを改善するだけでなく、パフォーマンス向上にも繋がります。股関節を大きく使うことで、足の運びがスムーズになり、無駄な力を使わずに走ることができます。これは、省エネにつながり、長時間のランニングでも疲れにくくなります。また、股関節の柔軟性が高まると、怪我のリスクも減らすことができます。膝の痛みで悩んでいるなら、一度、自分のランニングフォームを見直してみる価値はあるでしょう。
膝の痛みから解放されるために、今日からできること
膝の痛みは、成長期にも大人になってからも、ランナーにとって悩みの種です。しかし、その原因が股関節にあると知れば、解決への道筋が見えてきます。今日から、股関節を意識したストレッチやトレーニングを始めてみましょう。
焦らず、ゆっくりと、自分の体と向き合いながら、一歩ずつ進んでいけばいい。必ず、痛みのない未来が待っています。諦めずに、走り続けましょう!
このブログ記事が、あなたのランニングライフを、より豊かなものにするための一助となれば幸いです!
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